いらっしゃいませ、今回は日本のメンタルヘルス事情についてです。
正直、日本のメンタルヘルス事情はあまりよくありません。
厚生労働省やWHOの資料を使って解説します。
メンタルヘルス、直訳すると「心の健康」ですね。
メンタルヘルスの著しい不調といえば うつ病 に代表される精神疾患でしょう。
厚生労働省によると、精神疾患により医療機関にかかっている患者数は平成26年時点で392万人を超えます。
日本の人口を 1億2700万人 とすると 全人口の 約3% が精神疾患を診断され、治療していることになります。
思ったより少ないと思いましたか?他にもデータがあります。
WHO(世界保健機構)主導の疫学調査(WMH日本調査)によると、日本では生涯に4人に1人が、12カ月間では10人に1人が気分障害(大うつ病など)、不安障害(恐怖症など)、物質関連障害(アルコール乱用など)のいずれかを経験しています。
出典: こころの健康についての疫学調査に関する研究[pdf]
これほど身近な病なのに、治療を受けている人は3%しかいません。
日本人のメンタルが強いわけではなく、受診率が低いのです。
つまり、良くなる可能性がある不調を放置している人が大勢いるかもしれないのです。
日本のメンタルヘルス事情は決してよくありません。
統合失調症、うつ病、不安障害の3つだけでも社会的損失は約8.3兆円といわれています。
出典: 「精神疾患の社会的コストの推計」事業実績報告書(厚生労働省)[pdf]
メンタルヘルスは個人の問題であると同時に、社会の問題としてとらえる必要もあるのです。
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